「グ ループワーク・賛否両論ゲーム」2

賛否両論ゲーム設問事例

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台風
あなたは障害者。
大雨で避難準備情報が出た。
川が決壊する恐れありとのこと。
すでに外は大雨だが、無理すれば避難できなくもない。
だが一般の人は誰も避難していない。
このまま台風の進路がそれれば避難しなくて済むが、直撃の恐れもある。待っていても近所の人が駆け付けくれるとは限らない。
これ以上水かさが増したら、避難できないと判断し、避難所までの避難を決行した。
※「避難準備(要援護者避難)情報」
≪発令時の状況≫
要援護者等、特に避難行動に時間を要する者が避難行動を開始しなければならな
い段階であり、人的被害の発生する可能性が高まった状況。
≪住民に求める行動≫
・要援護者等、特に避難行動に時間を要する者は、計画された避難場所への避難行
動を開始(避難支援者は支援行動を開始)
・上記以外の者は、家族等との連絡、非常用持出品の用意等、避難準備を開始

地震
A
あなたは障害者。外出先で震度6強の地震にあった。時刻は午後6時。
交通機関はマヒし、ライフラインも止まり、電話も通じない。
ヘルパーと一緒にいる。歩いて帰れない距離でもない。自宅近くにはヘルパー派遣事業所もある。ただ歩いて帰るとなると普通に歩いても夜中の1時ごろにな る。街灯もなく道がどうなっているかわからない状況ではもっと遅くなることも考えられるが、近くの避難所よりは安心感があると思い、とりあえず帰ることに した。

B
あなたはヘルパー。
利用者のもとへ向かう途中、地震が発生。電車が突然止まってしまった。家には小学生の娘が一人でいる。交通機関がマヒしたので、利用者のところへ向かうに は歩いて1時間。自宅に帰るには歩いて2時間かかる。自宅は耐震建築なので、娘は無事だとは思うが、一人でパニックになっているかもしれない。しかし利用 者も気になるのでとりあえず利用者のもとへ行くことにした。

C
福祉避難所
あなたは施設の職員。日中に地震が発生。利用者もまだいる状態の中で、近所の人が多数避難してきた。ここは福祉避難所に指定されており、この人たちを受け 入れると遅れてやってくる障害者の避難場所がなくなってしまいそう。ただ指定避難所までは歩けば40分ぐらいかかり、避難してきた人の中には高齢な方もい る。しかし障害者が避難できないと困るので、避難してきた人たちを「ここは一般の人たちの避難場所ではない」ことを説明し、帰ってもらった。

D
あなたは車イス利用の障害者。一人暮らしをしている。自宅で一人でいるときに地震が発生。ふだんは朝晩にヘルパーが来てくれる。近所人が駆けつけてくれて 一緒に地域の指定避難所へ行こうと声をかけてくれた。自宅にいれば、トイレも安心だし、食べ物や水も少しはある。避難所は行ったことがないので、トイレの 心配もある。しかし自宅とどまっていてもヘルパーが来るかどうかはわからない。避難所に行けば余計にヘルパー事業所が安否確認しにくくなると思い、近所の 人の申し出を断って自宅にとどまることにした。

E
あなたは知的障害者の母親。休日に地震が発生。自宅は半壊状態。普段息子が通っている作業所も見に行ったがそこは全壊状態。息子は結構多動で指定避難所は 行けば、迷惑がかかると思い車で過ごしている。地震発生から3日間が立ち、持ち出した食料も底をつきかけているし、ガソリンもなくなりかけている。ガソリ ンスタンドはまだ空いていない。とにかく疲れているので、現金の持ち合わせもないがホテルを探すことにした。

F
あなたは難病者宅を訪問しているヘルパー。地震の発生で津波が来ることが知らされた。津波が来るまでは30分ありそう。しかし利用者は呼吸器などを付けて おり、バッテリーなどいろいろな装備がありとても一人では利用者と避難できなさそう。幸い電話はできるので、119番通報を試みているが、つながらない。 事業所とも連絡が取れない。仕方がないのでつながるまで119番通報を続けることにした。

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